結露の豆知識
繊維系断熱材は避ける
結露防止を目的で行う内断熱施工では、グラスウールなど
繊維系断熱材の使用は避けなければなりません。
理由は・・・
- 外壁側と断熱材の間に空間が出来やすい事
- 万が一結露が発生した場合に繊維系が水分を吸い込んでしまう事
です。
価格は安い材料ですが、かえって結露を引き起こす結果になってしまいます。
カーテンをすると結露が起きやすくなるって本当?
カーテンを締めるとなんとなく窓ガラスの結露が少なくなるような気がしますが
逆に結露の発生を促進してしまう事があります。
カーテンを締めると窓の手前に断熱材を設置した事になり、お部屋は暖かくなりますが
窓への熱の供給が減少する分、窓の表面温度が下がり、結露が発生してしまいます。
結露防止で注意しなければならない、断熱材の外側の空気層がカーテンと窓の間に
出来てしまい、その結果結露の促進になってしまいます。
家具の裏側はなぜカビが生えやすいの?
家具を置くことで、家具が断熱材の役割をし、部屋側からの熱流失が減少し、
裏側の壁の温度が下がり、結露が起きやすくなります。
又、裏側の空気は換気され難いことも原因です。
出来れば北側壁に家具を置くことを避けた方が良いです。
部屋の隅にカビが出来やすい理由は?
部屋の隅は2方向の面に接しているために結果的に放熱面が大きくなり温度が下がります。
特に天井や床部分の隅では3方向に放熱面が広がるためにより温度が下がります。
それに加えコーナー部分では空気の流れが隅に添って直角には流れず、
円弧を描いて流れるので隅を素通りする事になり、換気も悪くなります。
夏なのになぜカビが出るのですか?
夏は気温は高いのですが湿度も高く、高温で蒸し暑いのが日本の夏の季候の特徴です。
仮に気温が、35℃で湿度が80%だとすると結露温度は31℃、
33℃で70%だとすると27℃位です。
- このために、エアコンの風がまともに当たる。
- 雷雨などで急激に外気温度が下がった。
- 1階で建物が地面に接してる。
などの条件では結露温度に達する場合があります。
温度的には夏の方がカビにとっては適温ですから、
一気にカビが発生する事も考えられます。